エージェントインタビュー

二人三脚で10年後も見据えたキャリアプランを。
求職者のキャリア選択に新たな気付きを与えたい

適性を信じ、運命的に出会ったキャリアアドバイザーの仕事

転職エージェントになる前は、どのような仕事をされていましたか?

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社でインフラエンジニアとして5年就業していました。主に顧客への提案活動から、デリバリーフェーズにおけるPL、PMとして従事しました。

転職エージェントへの転職を決めた理由を教えてください

大学で情報工学を専攻していましたし、自分なりにしっかり業界研究をしてIT業界に入ったはずでした。ところが、入社してみると周りは想像以上にITのスキルが高く、技術に対する情熱を持った社員ばかり。私はそこまでITを極められるのだろうか?だんだんとSEとしての適性に疑問を感じはじめ、後半の3年間はキャリアについて相当悩む日々を過ごしていました。
しかし、いろいろ調べていく中で、キャリアアドバイザーという職業の存在を知り、道が開けました。もともと人と話すのが好きでしたし、なによりキャリアについて悩んできた過程が、他の方の転職活動に活かせる部分があるのではないかと思ったのです。IT業界担当のキャリアアドバイザーであれば、これまでやってきたSEの経験や知識も活かせるだろうと感じました。

そこで、まずは求職者として現職の転職支援サービスの面談を受けました。色々とヒアリングを受け、話を進めるなかで、ひそかに「自社(リクルートキャリア)の求人を紹介してくれないかな?」と願っていました。そうしたら奇跡のように、「ところで、ウチの求人は興味ありませんか?」と最後に提案してくれた時は、私の感覚は間違ってなかった!と答え合わせができた気分でした。

メリットもリスクも明らかにした上で、ベストな選択を一緒に考えていく

求職者との面談の際に、どんな点を入念にヒアリングしますか?

直近の転職したい理由もそうですが、大事にしているのは10年後、20年後の長期的なキャリアイメージを一緒に具体化していくことです。例えば、20代、30代の求職者であれば、40代、50代にどのようなキャリアを構築しようと考えているかをヒアリングします。

求職者の考えている志望企業が、長期的なキャリアパスのイメージからずれている場合もよくあります。そうした場合にも、求職者と私で具体的な長期スパンのキャリアイメージが共有できていれば、転職活動の進め方を改めて考える上で非常に役立ちますね。

転職サポートの際に大切にしていることや、ポリシーはありますか?

最近は、成長を目指して転職に臨む意欲的な求職者が多いと感じます。しかし、成長して市場価値を高めるためには、当然リスクも伴います。意外かもしれませんが、私の行うサポートでは、転職した場合のメリット・リスクだけでなく、現職に残った場合のメリット・リスクも説明するようにしています。
転職活動はとても重大な決断を迫るもの。だからこそ、求職者の一歩先まで思考をめぐらせ、どんな情報を提供すれば納得いく判断ができるか考え抜くことを心がけています。

競争率が高くなるITコンサルの採用。求められるのは、主体的に考えて行動してきた実績

現在のITコンサル・ITエンジニアの採用動向はどうなっていますか?

少子高齢化の流れで、やはりITの力を使って業務を効率化したい、成果を最大化したいという考えのクライアント企業は多く、景気が良いことも相まって採用意欲はここ3年ほどきわめて活発です。
採用対象となるターゲットの中身をひも解いてみますと、経験年数3年未満のアソシエイトは採用枠が埋まりつつある状況です。一方、即戦力とされるシニアコンサルタント、マネージャークラスは不足しており、採用意欲が非常に活発です。

近い将来にはどのような動向・変化が予想されますか?

戦後最長の好景気といわれる通り、景気の良い状態が長期間続いている状況です。しかし、長く続き過ぎている状況であること、オリンピックに向けての投資は今後収束方向にあること、10月に予定される消費増税の影響なども想定されるので、2019年夏以降、徐々に採用は落ち着いていくのではないかと思っています。

IoTやRPAなど、最新IT技術を活用したビジネスの変革が注目を集めていますが、こうした話題の技術の案件に携わるためには、案件が潤沢にある企業で早いうちに経験を積み、成果を上げることが肝です。そのため、この分野で転職を考えている方は、ぜひ早めに行動されることをお勧めします。

ITコンサル・ITエンジニア採用の現場では、どのような人材が求められていますか?

採用ポジションによって詳細は全く異なる点はありますが、共通していえるのは、以前よりも、どんな経験を積んできているか、どういうビジネススキルを持っているかという中身をより重視している印象があります。
つまり、これまで自分で主体的に考えて仕事に取り組んできたことを、効果的に企業へアピールできる方は、選考もうまく進んでいます。私が面談に臨む際には、こうした書類だけでは見えにくい求職者の強みをいかに引き出せるかに注力しています。

大切にしているのは、直接ヒアリングで集めた採用現場の生の声

転職エージェント個人としての強みや、アピールポイントを教えてください

自身のエンジニアとしての経験や500名を超える転職支援で培ったノウハウを活かしながら、直近のキャリアだけでなく、40代~50代といった中長期的なキャリアプランまで見据えたキャリア相談には自信があります。

私が常に心がけているのは、採用現場の生の声をキャッチすること。企業の採用担当者や実際の配属先となる部署への直接ヒアリングを、毎月約10件コンスタントに行っています。自らの足で得た最新の情報をもとに、マーケット動向と求職者の希望を照らし合わせ、今後のキャリアをどう築いていくかを、一緒に考えながら提案したいと思っています。

最後に求職者へのメッセージをお願いします

私の転職サポートでは、これまでのご経験のヒアリングや目指すキャリアの方向性についてヒアリングする中で、求職者の強みやキャリアに対しての考えを明確化し、新たな気付きを見つけてもらえることを目指しています。実際、ヒアリングをする中で少しでもひっかかる部分があればどんどん私の方から質問させていただきます。その結果、キャリアの方向性がガラリと変わり、まったく違う職種を目指すことになったケースもありますね。
ご自身の考えは、第三者から客観的な意見をもらうことで、さらにブラッシュアップされます。ぜひ、キャリアプランの壁打ちのような感覚で会いに来ていただければと思います。

このほか、応募用レジュメの書き方や面接での有効なアピール方法、転職活動を進める上で気をつけた方が良いことなど、活動のノウハウも提案させていただきますので、ぜひお気軽にご相談ください。みなさんとお会いできるのを楽しみにしています。

取材者あとがき
今回の取材で印象的だったのは、転職のメリットだけでなく、リスクについても敢えて伝えるというスタンスでした。
その姿勢は、月10件におよぶ企業との直接ヒアリングにも表れています。同じ企業でも部署毎に採用基準や社風が違うから、自分の目で確かめたいとのこと。ミスマッチをできるだけなくしたい、入社後に後悔するような転職にしたくない、という真摯な思いが伝わってきました。
実は村上さんは一児のママさん。自らも子育てと仕事を両立させながら働いています。求職者にもキャリアだけでなく、ライフプランも含めた提案をされるということで、長期的な視点でキャリア相談ができるアドバイザーとして頼もしく感じました!